「笑芸人超特選落語会」 紀伊国屋ホールお笑い好きを自称しながら、落語をちゃんと見たのはNGKの文珍のみというのも悲しいので、上記落語会に足を運んだ。
【出演】 五街道喜助 三遊亭白鳥 柳亭市馬 立川志の輔 高田文夫 徳光和夫
初めて訪れる場所なのに、何故か懐かしい。やはり歴史ある劇場は違うな、なんて思ってたんだが、よくよく考えると懐かしさの原因はニオイにあることに気がついた。紀伊国屋ホール、ばあちゃんちのニオイにそっくり。山形の。「タイガー&ドラゴン」の影響で、若者に落語が人気!なんて話を聞いてたが、全然そんなことはなく、客席中央に円楽を置くとシックリくる感じであった。そりゃあ、ばあちゃん臭もするというもんである。
さて、開演。
他のお笑いライブ同様、前説がある。私はそれが誰だかわからなかったが、常連さんはご存知のようで会場から声が掛かっていた。そして声に答える若手噺家。なんともアットホームなムードである。客いじりしつつ、上演中の注意をひとしきり述べた後、彼は姿を消し、五街道喜助、立川志の輔と続く。
志の輔は、みどりの窓口でJR職員が面倒な客をさばいていく、という落語を披露。もうこれが凄い。ややこしい客(複数)の人物描写もさることながら、客のわがままをなんとか聞き入れ、対応しようとする職員の表情が秀逸。イッセー尾形の一人コントのようであった。
続いては、徳光和夫と高田文夫のトークショー。こともあろうか、徳光は泥酔して登場。時間が余ったので近くのソバ屋で飲んでたとのこと。客をナメてやがる、と一瞬カチンと来たが、そこはプロ。お約束の長嶋ネタから福留の悪口まで、面白エピソードで楽しませてもらった。正直、ちょっと好感度が上がりました。これからは「徳さん」と呼びたい。
そして、今回の目玉です。三遊亭白鳥。
桜金造に似てるなあ、というのが第一印象だったが、噺が始まるとそんなことを考えてる暇もないくらい笑わせられた。ここ10年で一番笑った。感動すら覚えた。特に、ゴキブリの葬式に訪れたハエがお悔やみを言うシーンでは神が降りてたと思う。いくら文字で説明しても陳腐になるだけなので、私の興奮だけお伝えして終わりにしたい。しかし、出囃子にオーケストラを使うとは。白鳥の湖。チャイコフスキー、て。
トリは柳亭市馬の「船徳」。白鳥とは対照的な古典落語だったが、また違う味わいがありとても楽しめた。「粋」って素敵。
ところで、落語初体験の私にひとつの疑問が。演目名はどのように調べればいいのか、ということである。「タイガー&ドラゴン」でも「お、『子別れ』だねぇ」などと話し出した瞬間に分かる客がいたが、古典ならまだしも新作の場合はどうすれば。今回も演目名の紹介がなかったのでネットで調べたんだが、結局分かったのは「船徳」のみ。
謎だ。






