2005年07月13日

やっぱり落語は面白かった

「笑芸人超特選落語会」 紀伊国屋ホール 
【出演】 五街道喜助 三遊亭白鳥 柳亭市馬 立川志の輔 高田文夫 徳光和夫
お笑い好きを自称しながら、落語をちゃんと見たのはNGKの文珍のみというのも悲しいので、上記落語会に足を運んだ。

初めて訪れる場所なのに、何故か懐かしい。やはり歴史ある劇場は違うな、なんて思ってたんだが、よくよく考えると懐かしさの原因はニオイにあることに気がついた。紀伊国屋ホール、ばあちゃんちのニオイにそっくり。山形の。「タイガー&ドラゴン」の影響で、若者に落語が人気!なんて話を聞いてたが、全然そんなことはなく、客席中央に円楽を置くとシックリくる感じであった。そりゃあ、ばあちゃん臭もするというもんである。

さて、開演。

他のお笑いライブ同様、前説がある。私はそれが誰だかわからなかったが、常連さんはご存知のようで会場から声が掛かっていた。そして声に答える若手噺家。なんともアットホームなムードである。客いじりしつつ、上演中の注意をひとしきり述べた後、彼は姿を消し、五街道喜助、立川志の輔と続く。

志の輔は、みどりの窓口でJR職員が面倒な客をさばいていく、という落語を披露。もうこれが凄い。ややこしい客(複数)の人物描写もさることながら、客のわがままをなんとか聞き入れ、対応しようとする職員の表情が秀逸。イッセー尾形の一人コントのようであった。

続いては、徳光和夫と高田文夫のトークショー。こともあろうか、徳光は泥酔して登場。時間が余ったので近くのソバ屋で飲んでたとのこと。客をナメてやがる、と一瞬カチンと来たが、そこはプロ。お約束の長嶋ネタから福留の悪口まで、面白エピソードで楽しませてもらった。正直、ちょっと好感度が上がりました。これからは「徳さん」と呼びたい。

そして、今回の目玉です。三遊亭白鳥。

桜金造に似てるなあ、というのが第一印象だったが、噺が始まるとそんなことを考えてる暇もないくらい笑わせられた。ここ10年で一番笑った。感動すら覚えた。特に、ゴキブリの葬式に訪れたハエがお悔やみを言うシーンでは神が降りてたと思う。いくら文字で説明しても陳腐になるだけなので、私の興奮だけお伝えして終わりにしたい。しかし、出囃子にオーケストラを使うとは。白鳥の湖。チャイコフスキー、て。

トリは柳亭市馬の「船徳」。白鳥とは対照的な古典落語だったが、また違う味わいがありとても楽しめた。「粋」って素敵。

ところで、落語初体験の私にひとつの疑問が。演目名はどのように調べればいいのか、ということである。「タイガー&ドラゴン」でも「お、『子別れ』だねぇ」などと話し出した瞬間に分かる客がいたが、古典ならまだしも新作の場合はどうすれば。今回も演目名の紹介がなかったのでネットで調べたんだが、結局分かったのは「船徳」のみ。

謎だ。
posted by おろちょん at 16:41| Comment(44) | TrackBack(2) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

1位とそれ以外、という構図

オリンピックで銀メダリストが「金がいいですぅ」と発言したのは記憶に新しい。

冷静に考えれば「世界第2位」は快挙なのに、本人にとっても第三者にとっても「残念だった」という印象になるのは不思議だ。

思うに、それは「2位=負け」だからだろう。特にトーナメント戦では、準優勝者は「負けて終わり」なので、負け負け感が一層強まる。(3位決定戦で銅メダルを獲得した選手が銀メダリストよりも晴れやかな顔をしていることがあるが、あれは勝って終わるからだと思う。)実際、優勝者以外はすべて敗者、ともいえる。1位とそれ以外、と考えれば、2位だろうが100位だろうが同じことだ。

最近のほっしゃん。の活躍をみるにつけ、この考えが頭をよぎるのである。

R-1で優勝してからというもの、彼のテレビ露出は急激に増えた。が、僅差で2位となった井上マーは深夜にたまに見る程度で、ブレイクの気配もない。尾崎豊をパロった彼の芸風は暑苦しく、万人ウケするものではないかもしれないが、そんなこと言ったらほっしゃん。の鼻芸(鼻からうどんを入れて口から出す、という奇人変人ネタ)はゴールデンでは確実にアウトだ。にも関わらず、ほっしゃん。、引っ張りダコ。笑点にも出てたし、そろそろ徹子に呼ばれそう。

井上マーがこの状況をどう思っているのか知るよしもないが、私はこれでよかったと思う。

彼が優勝し、今のほっしゃん。状態になって尾崎ネタを披露しまくったら、お笑いに興味のない尾崎信者の目にも触れることになるだろう。今もなお、尾崎ハウスに通い、夜の校舎窓ガラス壊して回るような熱狂的なファンに見つかったとしたら。想像するだに恐ろしい。

R-1の優勝は逃したが、命拾いをした井上マー。これからも熱狂的尾崎信者に見つからぬよう、地味に活動して欲しいもんである。

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井上マーもブログをやっている模様(昆さん、情報ありがとうございました。)
折角なのでトラックバック打っておきます。
コメント欄に今の心境なぞをいただけると嬉しいです>マー様
posted by おろちょん at 11:45| Comment(17) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月13日

土日のルミネに気をつけろ

週末に、ルミネtheよしもと1じ3じを観覧して参りました。

以前から行きたい気持ちはあったものの、客層に不安(芸人をアイドル視する頭の愉快な人ばっかりじゃないか、というアレ。)があったので、なかなか思い切れずにいたのだが、出来心でチケットを購入。ガキだらけだったらやだなあと思いつつ、会場に入ると予想に反する光景が。

ワンブロックだけ 新宿コマ劇場 小林幸子ショー みたいな空気になっており、カメラをぶら下げた若い男性が右往左往しながら弁当を配りまくっている。どうやら団体客らしい。茶を配り終えたところで、今度は「写真は今しか撮れないんで、みなさんご一緒に!」とフラッシュをバシバシたきはじめるガイドさん。弁当持ってパイプ椅子に座ってる写真がそんなにも欲しいか。

唖然としていると、後ろの方で「ねぇ、品川庄司ってどっちが品川?」「タカアンドトシってなんでだろうの人だっけ。」という会話が始まった。会場の右半分はクソガキで埋まっているのだが、私のいる左半分はシルバーなツアー客で占められている。開演前なのに、右と左の温度差がはっきりとわかる。いたたまれない気持ちになってきたところで、最初のコンビが登場。

案の定、右側はウケてるのに、左側は微動だにしない。居眠りはじめるオヤジもちらほら。
そんな中、ほっしゃん。の「ラーメンマン」で不覚にも爆笑してしまい、左ブロックで浮きまくる私。つらい。キャーキャー騒ぐ客は論外だが、無反応な中で漫才を見るのもかなりキツいということがわかりました。


結論:ルミネには二度といかない。


最後に。

ハリガネロックが「世間ではお笑いブームなんていわれてますが、ボクたちはすっかり乗れなかったんですけども」と自虐ネタをぶつけてきたのがあまりに本当過ぎて笑えなかった。なんか泣きそうになった。その後に出てきたルート33にも、心なしか悲哀を感じた。衣装でボケる(すんごい小さいネクタイで登場)堂土が悲しかった。漫才上手いのに。可哀想。

オンエアバトルでチャンピオンになると祟られる*のかもしれない。

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*ルート33は2年連続チャンピオン(2000年、2001年)。ハリガネロックは2002年のチャンピオン。

【追記】
時代の波に乗れなかったオンバト芸人といえば、田上よしえを真っ先に思い出すんですけれども、先週、久しぶりに彼女のネタがオンエアされていて、相も変わらず昭和ネタで突っ走っており、それはそれでスゲーかっこいいと思いました。ある意味、青木さやかみたいな売れ方をしなくてよかったです。ユリオカ超特Qもそうですが、芸に拘ってる感を感じられる芸人は文句なくステキ。
posted by おろちょん at 14:09| Comment(18) | TrackBack(2) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

若者よ、落語はどうだい?

めっきりお笑い番組を見なくなった。

理由は単純。つまらないからである。
以前は、「数少ないネタ番組だから」という理由だけで、エンタの神様や笑いの金メダルを
歯を食いしばりながら見てたのだが、それも限界。最近はラテ欄を見るだけでゲンナリする。
何よ、フィーリングカップルて。

エンタの神様は一応、ネタ番組として機能しているようだが、とにかくいらない味付けが多すぎる。
椅子2脚で成立するコントに、過剰な衣装とセット。これまたゲンナリ。

世の中そんなに想像力の無い人ばかりなのだろうか。

上手いコントや漫才を見ていると、自ずと情景が浮かんでくるものである。
それを想像(妄想)して楽しもうとしてるのに、ハゲヅラ被って出てこられた日には
興醒めじゃないか。

ところで、最近、落語にブームの兆しがあるという。

かくいう私も、「タイガー&ドラゴン」に影響された口だが、あれはすごいね。
落語は当然、独りで演じられるものだが、話が展開するにつれ、入れ替わり立ち替わり
沢山の人が現れる。声色やしぐさひとつで複数の登場人物を演じ分ける噺家の技術は
素晴らしいし、とにかく面白い。

にも関わらず、若い人に人気がないのは、聞き手に観る能力がないからだろう。
陳腐な言い方をすれば、想像力(創造力)の欠如だ。

めっぽう年寄り臭い言い回しだが、私らが小さい頃は割り箸1本あれば小1時間は遊べた。
というか、その手のソウゾウリョクがないと遊べなかった、というのが正しいのかもしれない。

現代は電源さえ入れれば、そこはミラクルワールドである。ソウゾウリョクの出る幕はない。
ま、これだけオモチャが溢れる世の中で、必死に割り箸鉄砲を作る子供がいたら、それはそれで
なんとも悲しい気分になるけども。

そんなソウゾウリョクを必要とせず育った子供たちが、落語に興味を持ち始めている。
彼らは落語をどう評価するのだろうか。落語、マジヤベーヨ、とか言っちゃったりするのか。

私はむしろそっちに興味津々である。


■参考 「TVでも復活の兆し 「タイガー&ドラゴン」きっかけに」MSN-Mainichi INTERACTIVE


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コメント欄に素晴らしいご意見をいただいたので、追記です。

shi-baさんの「想像力って集中力でもあると思う。」に目からウロコ。
なるほど。若者というより、集中力のない人間に落語は不向きなのかもしれません。

過去現在を問わず、若者とはアドレナリン出しっ放しで落ち着きのないイキモノであるからして、集中力もない。よって、落語の鑑賞に堪えかねる。

カンペキ。ブラボー。


その意味だと、ギョウチュウ持ちもダメなんだな、落語。
posted by おろちょん at 12:27| Comment(48) | TrackBack(5) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月21日

マンネリズムの有難味

昨日、一人話芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」の決勝戦がオンエアされた。
優勝がほっしゃん。という、なんとも地味な結果に終わったのだが、そんなことよりヒロシである。

こともあろうにヒロシは、決勝戦に新ネタをぶつけてきた。そして、それが大きく裏目。
ヒロシといえば「ヒロシです。」で始まる自虐ネタでお馴染みだが、構成はそのままでBGMとフレーズのみ変えるという、非常に微妙なリニューアルであった。

「どうしたら どうしたらモテますか?」に続いて「ちゃんと木村拓哉と同じ香水を使ってるじゃないですか」のように、「雑誌を鵜呑みにするダメ男」の例を淡々と挙げていくのだが、これがいちいちテンポが悪い。しかも、噛み倒してグダグダになるという最悪な結果だった。

ヒロシは「デートの当日になると相手が必ず風邪を引く」のような"ダメ"な感じをニュアンスで簡潔に表現するのに長けていたと思う。それをわざわざ「どうしたらモテますか?」という直接的な問い掛けと冗長な"説明文"に変えたことで、切羽詰った感じを与えてしまった。途中、セリフをトチり何のアドリブもできず、焦りが画面から伝わると「ああ、この人は本当にダメな人なのかもしれない」とすら思った。もう笑えない。

新しいことにチャレンジする、というのは向上心の表れであり、とても素晴らしいことだと思う。
が。ヒロシの場合、本質は全く変えず、小手先の誤魔化しに過ぎなかったのが問題だ。

この感じ、何かに似てるな、と思ったら吉野家だった。

牛丼がダメになったからって「牛焼肉丼」、て。だったら牛丼食わせてよ、て思う。
牛焼肉丼を食えば食うほど牛丼への思いが募り、牛焼肉丼の評価が必要以上に下がってしまうのである。まるで昨日のヒロシのよう。

ヌルい新ネタをやるくらいなら、一生「ヒロシです。」を続けた方がいい。
本気でキャラチェンジしたいなら、過去は一切捨てる気で挑んで欲しい。

クールなダンサーからハイテンションなオカマへと大胆シフトしたKABA.ちゃんを見習うべきだと思う。
posted by おろちょん at 15:55| Comment(25) | TrackBack(1) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月05日

平畠は悪くない

「史上空前!!笑いの祭典ザ・ドリームマッチ'05*」を見た。

年末年始、お笑い番組の過剰摂取で胸焼け気味だったのだが、中堅どころの漫才師をシャッフルし、一夜限りのコンビで新ネタを披露するという企画に興味引かれた。

ウド鈴木の天才的な天然ボケ、さまぁ〜ず大竹の唯我独尊、ココリコ遠藤のアホらしさ等、相方関係なしの相変わらずっぷりに笑ったり、ココリコ田中の作家としての才能には感心させられたりと見所たっぷり。予想を上回る楽しい番組だった。

が、ひとつだけ気になることが。

各人の紹介テロップには「三村マサカズ(さまぁ〜ず)」のように本来のコンビ名が表示されていたのだが、DonDokoDon山口だけは「山口智充」としか書かれていない。しかも、この企画には相方の平畠は参加していないのである。
知らないうちに解散したのかと吉本のホームページを確認したが、「DonDokoDon」はちゃんと存在していた。

山口にとって平畠は「消したい過去」ならぬ「消したい現在」なのか。

NHK大河ドラマ「新選組!」では陰謀により切腹させられる隊士を演じた平畠。
「この裏切り者!」の断末魔の叫びには鬼気迫るものがあったが、あれは演技なんかじゃなかったのかもしれない。

しかし、山口の小起用さは異常。

昨夜はくりぃむしちゅー上田とコンビを組んでいたのだが、普段の上田らしさが全く消されていた。彼の芸達者ぶりに圧倒されてしまっているのである。あれじゃ、どんな相方も潰されてしまうだろう。
平畠最大の失敗は芸のなさではなく、相方選びだったのかもしれない。

全然関係ないけど、今大会の審査員の脈絡のなさには笑った。志村けん、朝丘雪路、小川直也。
志村は妥当としても、朝丘雪路というチョイスは一体何だったんだろう。あれか、巨乳タレント枠か。


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*史上空前!!笑いの祭典ザ・ドリームマッチ'05
◇雨上がり決死隊、ガレッジセール、キャイーン、くりぃむしちゅーらお笑いタレントが抽選で振り分けられ、一夜限りの新コンビを結成。優勝賞金500万円の獲得を目指し、新ネタを披露する。新コンビは宮迫博之と天野ひろゆき、山口智充と上田晋也、ゴリと田村亮、田中直樹と三村マサカズ、田村淳と出川哲朗、大竹一樹と蛍原徹、ウド鈴木と川田、有田哲平と遠藤章造の8組。審査員は志村けん、朝丘雪路、小川直也。司会はダウンタウン。
posted by おろちょん at 11:25| Comment(20) | TrackBack(6) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月03日

島田紳助の根本的問題

■紳助「複雑」な復帰、TV生出演でおわび(2005年1月3日付け Yahooニュース)

お笑い芸人とは、文字通り「人を笑わせること」が商売である。

傷害事件を起こし、「人と会うのも怖い状態」「面白いトークができるのか全く自信がない」「『訴える』という言葉が(番組で)出るだけでへこみそう」と涙の記者会見を行った島田紳助はもはや「商売道具」を失ったも同然であり、その彼に「お笑い」を強要する吉本は血も涙もないのか、とさえ思う。自業自得とはいえ、同情を禁じえない。

が、このコメントはどうなんだ。

刑事処分が決まった先月、1週間ほど知人が経営する沖縄の牧場で働いた。「自分を見つめ直す気持ちで牛の世話をしていた」という。
牛の世話で生計を立てている人に対して、失礼過ぎやしないだろうか。
反省の手段としての牛の世話。「純心無垢な動物たちとふれあい、また、農作業をすることで生きることの素晴らしさ、有難味を感じました」という自分探し。
犯罪者の踏み台にされちゃあ、農家のみなさんも黙ってないだろう。

紳助の問題は暴力癖ではなく、この底の浅さなのだ。
そんなにベタに反省したいなら、今年の24時間テレビで100kmマラソンやればいいと思う。
「負けないで」に乗せて武道館に走りこむ島田紳助を鼻水で待ち受ける徳光和夫。
"二大泣き芸人"揃い踏みの図に、さすがの女性マネージャー(40)も涙するに違いない。いろんな意味で。

最近、ネタ切れ感のある100kmマラソン。
今後は犯罪者の禊の場として提供されるべきじゃないだろうか。

て、もう研ナオコが走ってたな、そういえば。

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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
新年一発目から辛気臭い話題になってしまいましたが、今後ともどうぞよろしくおねがいします。
posted by おろちょん at 15:28| Comment(23) | TrackBack(6) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月27日

夫婦漫才の新しいカタチ

今年のM-1最大の収穫は、南海キャンディーズを知ったことだと思う。

以前から名前は知っていたのだが、男女コンビと聞いて興味は持っていなかった。
私の中で夫婦漫才というのは、いわゆる敏江・玲児的ドツキ漫才か大助花子のような恐妻をウリにする漫才であり、そこに技巧や芸を感じるものはなく、夫婦漫才というだけで食わず嫌いだった。

しかし、この南海キャンディーズはそんな既存の夫婦漫才観を軽く吹き飛ばしてしまうほどの斬新さがあった。
悠々と独特の間でボケるしずちゃんを、優しく包み込むようにツッコむ山里。
山里の役割はもはや「ツッコミ」ではなく、「いたわり」であると言いたい。
これは、おぎやはぎにみる矢作の「訂正」に通じるものがあるし、安田大サーカスにおける団長のHiroへの愛にも似ている。

叩くことで笑いを誘う風潮がある中で、癒し系漫才という新しいジャンルを開拓した彼らの存在は貴重だ。

今大会で一番得をしたのは優勝したアンタッチャブルではなく、この南海キャンディーズだろう。
現在、関西方面で活躍中とのことだが、関西芸人独特のコテコテさはないので、関東で活躍できる日も近いと思う。
とりあえず「エンタの神様」が食いついてくるとは思うが、その誘いにだけは乗らないで欲しい。
ドランクドラゴンの二の舞だけは勘弁。

余談であるが、南海キャンディーズのサゲ方があした順子・ひろし風味なのが笑った。渋い。
テンションの低い芸人、好きだなあ。

その他のコンビについては特筆すべきものは見当たらなかったが、笑い飯には「残念」の一言しかない。
審査員のコメントにもあったが、技術が向上した結果、彼らが持つ"エグみ"が消えてしまったように思う。小奇麗になってしまった、という感じか。
また、去年の一発目のネタがあまりに完璧過ぎたのも敗因のひとつなのかもしれない。客はあれを超えるネタを無意識に求めてしまっている。

最大のライバルが自分自身、というのは皮肉なことだ。

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以下、各組の感想。
続きを読む
posted by おろちょん at 12:20| Comment(23) | TrackBack(5) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

江戸むらさき大人気、のワケ

江戸むらさき*が学園祭キングだそうだ

芸人大漁の時代に、何故あえて「江戸むらさき」なのか。
思うに、ショートコントを得意とする彼らを支えているのは、活字嫌いの若者ではないだろうか。

陳腐な例えであるが、お笑いにおけるショートコントは「4コマ漫画」なのだと思う。
短い時間に起承転結を盛り込み、小さなオチの積み重ねで大きな笑いを生み出すという手法は、
「長文読解」を苦手とする人間には親切だし、筋を追い、流れを掴み、時に行間を読まなければ
ならない漫才と比較すると格段に理解しやすい。

また、江戸むらさきはコントの中で脈絡もなく同じネタを繰り返す、いわゆる「天丼」を多用するのだが、手塚作品に登場するヒョウタンツギのようなシュールさがあり、これまたマンガ的である。
そして、これはコント全般に言えるが、漫談や漫才と違い、動きがあることも客を飽きさせない理由のひとつであろう。

つまり、せっかちで飽きっぽく集中力のない人間には、ショートコント芸人はうってつけなのである。
ふかわりょうを踏み台にしたヒロシや短いボケを繰り返す笑い飯がウケているのも、
彼らの芸におけるショートコント的要素のお陰ではないかと睨んでいる。

この手の話をすると、必ず「日本人の笑いのレ"ヴェ"ルは低い」とか言い出すスカポンタンがいるが、笑いのレベルに高いも低いもない。ウンコチンチンで笑う人間は、レベルが低いわけではなく少年の心を忘れていないだけだし、アメリカンジョークで笑う日本人は「俺、こういう笑い、理解できます」を周囲にアピールしているだけだ。私がそうだ。ごめんなさい。

そういえば、活字アレルギーだったMは漫画「あさきゆめみし」をキッカケに源氏物語を読破したという。いずれ、江戸むらさきをキッカケに漫才、そして落語に興味を持つ人も出てくるだろう。

彼らは今、活字嫌いな若者の"お笑い入門編"として重要な役割を果たしているのかもしれない。

---
*江戸むらさき:96年に結成した野村浩二(27)と磯山良司(26)のコンビ。最近のお笑いの中では珍しくショートコントを武器にした遅咲きの新星。テレビ朝日系のお笑いバトル番組「笑いの金メダル 爆笑統一王座決定戦」(金曜・後9時)では2度の金メダルを獲得、9月には初の単独ライブも行うなど人気が上昇している。公式プロフィールはコチラ。(Yahooエンターテイメントニュースより一部引用)
posted by おろちょん at 13:58| Comment(14) | TrackBack(6) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月25日

ビートたけしが怒らなくなったワケ

昨日の「誰でもピカソ」はお笑い芸人特集だった。

ヒロシ、おぎやはぎ、キングコング、チョップリン、ダチョウ倶楽部という
いかにもテレ東らしい混沌としたラインナップ(以前、猫ひろしを出した
実績あり)である。

この番組最大の見所は、「ビートたけしの前で萎縮しまくる芸人の様子」である。
ネタ後のフリートークのコーナーでは、あの爆笑問題ですら、たけしに対して
平身低頭、いちいち言葉を選んで話をするという意外な一面を見せた。

一方、たけしはそんな若手たちを笑顔で迎える。そして誉める。
ひたすら誉める。時には顔をクシャクシャにして笑うこともある。

今回、極度の緊張からネタを飛ばしたキングコング。
ネタの最中に梶原がパニックに陥り、収拾つかないまま強制終了、という
ありえない行動に出た。ま、キングコングに限って言えば"いつも通り"なの
だが、あまりに酷い。

さすがにダメ出しが出るだろうと思ったのに、やっぱり誉めるたけし。
これが中田カウス相手だったら芸人生命が危ういところだったと思う。

何故、たけしは怒らないのだろうか。

職業の話になると「おいらたち漫才師は・・・」と切り出すビートたけしである。
映画人だからお笑いに口出ししない、というわけではなさそうだ。

おそらくたけしは「おじいちゃん」になったのだと思う。

第一線では活躍できないが、過去に大きな実績を持ち、威厳とやさしさを兼ね備えた
"おじいちゃん"的存在は、暴走しがちな若手芸人の抑止力として重要な存在である。
また、「あのたけしに誉められた」という自信が芸人を大きく成長させるのであろう。

一歩間違えれば「老害」に成り得る可能性もあるが、今のところ彼は自分の
役割を分かっているようだ。27時間テレビで、全く空気を読もうとせず
醜態を晒したどこかの明石家さんまとは大違いである。

たけしは中途半端にお笑い番組に顔を出さず、文化人として活動すればいい、
今更お笑いを語るのは痛々しい、という意見も多いが、彼には死ぬまで
お笑いに関わっていて欲しいと思う。

お笑い界の森繁久弥として。
posted by おろちょん at 15:20| Comment(32) | TrackBack(2) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月14日

くりぃむしちゅー上田晋也の天才的司会力

先週の日曜日、原宿に行った。

「都会のヤングの間では原宿でクレープを食べるのがナウ」との噂を聞き、
鹿児島から駆けつけて以来、十数年ぶりの原宿。
久しぶりのトレンディスポットに軽く緊張しつつ表参道口改札を出ると、
目の前に異様な光景が広がった。

大槻ケンヂがいっぱい。

真っ白な顔にヒビ割れメイクでピアノカバーみたいな柄の服を着た人々が山盛りである。
どうやら「ゴスロリ」と呼ばれる人々らしい。

よく見ると、大槻ケンヂだけではなく、アニメのキャラクターらしき扮装をしている人、
ほぼ乳丸出しの人、中には光源氏(ローラースケートじゃない方)な人までいた。
観光客らしきガイジンさんが嬉々としてシャッターを押していたが、こうしてまた
間違った日本文化が異国に伝えられていくのだろうか。

そんな不安を抱きつつ、原宿来訪の目的であるお笑いライブ「Laugh! スペシャル」会場に向かう。
場所はNHKホール。紅白歌合戦が開催されることで有名だが、思ったより狭い。
テレビでは大迫力な小林幸子の衣装も大したことがないと分かり、少しガッカリする。

小林幸子で残念がっているうちに2000人収容の会場は全て埋まり、ライブが始まった。
プライドの入場シーンのようなライティングに、ザ・ベストテンばりのスモークという、
お笑いライブとは思えない演出。客も、歓声というよりは悲鳴に近い声を上げている。
この後出てくるのは、ヨン様でもベッカムでも松平健でもない。芸人だ。なんか間違ってる。

しかし、キングコングは人気がありますね。
彼らが出てきただけで失神しかねない婦女子たち、多数。

でも、キングコングはダメだった。アテネオリンピックのマスコットくらいダメ。
噛みまくりでネタはグダグダ、その上、オチを先に喋ってしまうという大失態。
アドリブらしきもので誤魔化そうとするも、余計ドツボにはまる。
あれは金を取れる芸じゃないだろう。

それに比べてMCを務めたくりぃむしちゅーの素晴らしいこと。
特に上田。この人はもっと評価されるべきだと思った。
とにかく他の芸人をスベらせないのである。

「またお前かよ!」「どんだけ好きなんだよ!」「巻き舌フェスティバル開催中か?」

正直、字面だけみると面白くないと思う。むしろ「ダメ」と言いたい。
ツッコミの名士として名高いさまぁ〜ず三村も似たような言葉のチョイスをするが、
己で笑いを取ろうとする三村と違い、上田はあくまでスベった人間を生かすことに尽力する。
言葉自体に意味は持たせず、タイミングのみで相手を立てるという高度な芸だ。

今回のライブでも、友近や笑い飯といった空気を読み切れない芸人を相手に奮闘。
客を冷めさせずスムーズに進行させるという役割において、100点満点だった。

どんなクソ球も残さず拾い、正確にトスを上げる名セッター、上田晋也。
あとは「ペローン」を捨てる勇気を持つだけだ。頑張れ。

そんなこんなの2時間半。
笑い飯の暴走も堪能でき満足しつつ原宿駅に向かうと、車座になるゴスロリたちを再び発見。
3時間前と全く変わらぬ位置に座っている。どうやらずっとそこにいたようだ。

いったい何が目的なのか。そして何故原宿なのか。

都会には謎が多い。
posted by おろちょん at 11:58| Comment(44) | TrackBack(3) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月29日

カンニングに別れを告げる夏

以前、「カンニングは"ひと夏"限りのセミ芸人である」と書いた。
世間が秋を迎えようとしている今、カンニングの"夏"も終わりそうな気配である。

昨日のエンタの神様におけるカンニングのヒドさは尋常じゃなかった。
見ていない人のために説明すると、前回出演時、舞台上でウンコをしようとした竹山(以下、「ウンコ事件」と呼ぶ)が、そのことを視聴者に土下座をして詫びるという茶番である。

放送された以上、あのウンコ事件が「演出」であったことは言うまでもない。
悪意を込めていうなら「やらせ」だ。
本気にした視聴者から苦情が殺到したというが、私は別の意味で不快であった。

竹山はよく「おい、馬鹿プロデューサー!」と啖呵を切るが、そのプロデューサーと予定調和を形成しているのが全世界的に丸分かりになったのである。
別に私は、竹山が本気でキレていると思っていたわけではない。「キレ芸」を封印せざるを得ない状況に自らを追い込んだ竹山の愚かさを嘆いているだけである。

ウンコ事件で全てを終わらせるべきだったと思う。

「本気でウンコをしようとした為に、人気番組に二度と出演できなくなってしまった」という体を張ったオチがあれば、ウンコ茶番もそれなりに意味があったと思う。他局で上手くイジってもらうこともできただろう。
その意味で、昨日の出演は明らかに失敗だ。

そういえば、テレビ朝日「笑いの金メダル」では、珍しく普通のネタをやっていた。
そしてこれがびっくりするくらいつまらなかった。
芸のなさを「キレ」で誤魔化していたカンニングは、ガンダムのオマケで何とか生き延びようとするペプシレモンを思い出させる。

キレないカンニングに商品価値はない。

カンニングの夏は終わった。
おとなしく土に還ってくれ。
posted by おろちょん at 13:30| Comment(14) | TrackBack(1) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月08日

「死」を笑え

この写真を見て欲しい。

banri

これは万里の長城を飛び越えようとして失敗した男の画像である。
「万里の長城をチャリで飛び越える」というシチュエーションだけでニヤけてしまうのであるが
追い討ちをかけるこの絶妙なポージング。上島竜平が見たら悔しがりそうだ。

これだけの情報なら「あーあ、またアホがマヌケなことを」で一笑に付されて終わりである。
実はこの中国人、この後墜落死をしている。

急にドヨーンとした気分になりませんか?

死を題材とした笑いは「不謹慎だ」と眉をひそめられがちだ。
それは遺族の存在や「死」という不可避な現象に対する畏怖が理由であろう。

そこであえて言いたい。

誰にも平等に死が訪れるのなら、笑えた方がいいじゃないか。
「メットひとつで万里の長城ジャンプて」と葬式で思い出し笑い、の何が悪い。

どうしてプロジェクトXで風船おじさんを取り上げない。
たこ八郎が海で死んだ時だって半笑いだったはず。
楽太郎の歌丸に対する発言に規制が掛からないのは何故だ。

但し、ブラックジョークには高度な技術が必要であることを付け加えたい。
素人が手を出すと痛い目に遭う、ということをカラダを張って教えてくれた森前首相。

ある意味、偉大な総理大臣だったと思う。
posted by おろちょん at 17:49| Comment(11) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自己矛盾芸人 カンニングに未来はない

カンニングが売れ始めている。

売れないことがウリなカンニング。
「俺らの漫才で笑うところはひとっつもないぞ」「チャンネル変えろ」「お前ら死ね」と自虐キレ芸が持ち味のカンニング。その内容のなさから思いつきで展開されるアドリブ芸にみえるが、テレビの出演回数が増えるにつれ、それが台本の存在する「ネタ」であることに気付かされる。

「これからここでウンコします」

ネタに詰まった竹山が必ず言う台詞だ。
そして、この後には必ず楽屋裏話が入る。

リハーサル時の「本番中に『ここでウンコします』と言ってもいいか」との竹山の確認に、
ディレクターが「本当にウンコするんですか?」と聞き返したというのである。
「するわけないやろ、この馬鹿ディレクターが!!」でオチる小ネタだ。
しかし、この話は罵倒する番組名が変わるだけで、常に内容は同じ。

古くはいとしこいし「それで思い出したんだが、キミんとこのカミさん元気か?」や
玉川カルテット「金も要らなきゃ女もいらぬ 私しゃ も少し背が欲しい」、
最近ではマギー審司のラッキー君ネタなど、いわゆる「お約束」には安心感があり
それを待ち望む気持ちすら生まれる。

しかし、カンニングはダメだ。

アドリブ風に見せる芸にお約束は致命的。
その瞬間「あー、やっぱり作り話なんだ」と冷めてしまうからである。

売れた途端、その芸人生命が終わってしまうという悲しい運命。
7年の地中生活の後、ようやく地上に出られたと思ったら1週間で死んでしまうセミのようです。

カンニングの夏は始まったばかりだ。
その短い季節を大いに謳歌してもらいたいものである。
posted by おろちょん at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月12日

笑い方注意

インスタントジョンソンの生"おつかれちゃん"目当てに、太田プロ若手ライブに行ってきた。
場所は新宿「スペース107」。収容人数200名程度の小さな劇場である。
開演20分前だというのに7割方満席。
"いかにもお笑いオタク"な風貌の人間は少なく、ほとんどは今時のミーちゃんハーちゃんである。

そして開演。

司会のスマイリーキクチがペ・ヨンジュンの扮装で登場。ツカミ失敗。
2chの「スマイリーキクチはペ様似」スレを真に受けたのが裏目に出たようだ。
会場に重い空気が漂ったまま、無名の芸人が続々と出てくる。悉くスベリ倒す無名芸人たち。
たまに起こる笑いは失笑だけ、というかなりキツイ時間帯である。

そんな中、客がひとり会場に入ってきた。
20代前半だろうか。照明が落ちていたのではっきりとは見えなかったが、小奇麗な格好をした可愛らしい女性である。
彼女も他の客同様、クスリとも笑わず、憮然とした表情でステージを見ている。
サワー沢口の登場で堪忍袋の緒が切れたのか、会場を出て行ってしまった。

スマイリーキクチの作り笑いも引きつり始めた頃、やっと無名芸人の時間が終わった。
まさに地獄のような30分間。
「面白い」の逆座標にあるのは「つまらない」という感情ではなく、むしろ「怒り」であることを実感した私である。

ようやくメジャー芸人が登場し、会場が暖まり始めた頃、先ほどの彼女が戻ってきた。
キングオブコメディに顔がほころぶ彼女。可愛い。

そして、ダーリンハニーの登場。その時、彼女に異変が起こった。

笑いが止まらないのである。
笑い所でもないのに、延々笑い続ける彼女。しかも、"引き笑い"である。
ぎゃはははは(ひーひぃひひひひひひ)ぎゃははははは(ひーひぃひぃひぃひひひ)ぎゃははっあっ(以下エンドレス
ラマーズ法にも似た独特の呼吸法で笑い続ける彼女。ブレスがない。
周りの客も彼女の異変に気付き、コソコソ耳打ちを始める始末。

怖かった。

どんなに見目麗しくても、笑い方ひとつで全てが台無しになってしまうという事実。
笑い方には気をつけたいものである。

posted by おろちょん at 11:54| 東京 曇り| Comment(6) | TrackBack(1) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年04月27日

ホリにアドリブをさせるな

昨夜のアメトーク

ゲストはモノマネ界を代表するモノマネ芸人5人。
コージー富田、原口あきまさ、松村邦洋、神奈月、そしてホリというラインナップ。
今や大御所の風格さえあるコージーの大いなる安定感、原口の小器用さ、相変わらず空気の読めない松村のマヌケっぷり、神奈月のマニアック芸、の中においてひとり浮きまくるホリ。全く場違い。

以前にも書いたように、ホリはアドリブが全く利かない。
腹を押すと喋る人形のように「ラブイズオッケー」「おい、ちょ、待てよ」を繰り返すのみ。

番組中、しりとりでモノマネを繋げるコーナーがあった。
自分の番が回ってきたホリ。
動揺の為か普段の自信満々ぶりはどこへやら、目が泳いでいる。
さすがにここではアドリブで行くだろうという大方の予想を裏切り、無理矢理「ラブイズオッケー」って言ってた。
しかも、そこに至るまで全然似ていないという始末。ホリのメッキが剥げた瞬間。

しかし、神奈月は凄いな。
しりとりで「み」を受けて「南を向いてる萩原流行」だって。

いつまでもそのままの神奈月でいて。

参考)「白い巨塔」最終回を台無しにする神奈月
posted by おろちょん at 12:16| 東京 雨| Comment(1) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年04月19日

お笑いライブ体験記

スーパーでロールビニール袋の置いてある台にひっそりと山積されていたこのチケット。

ticket

「エンタの神様降臨」の文字に「1992年3月4日にNHKで当店が紹介されました」の
張り紙をいつまでも貼り続けるラーメン屋のような侘しさを感じつつも、どーよのデニーロの
モノマネ見たさに足を運ぶことにした。

当日券の発売は13:00からだったのだが、12:30の時点で200人程度の列。
しかもその大半が10代のクソガキだ。毛も生えてないような小学生もいる。
明らかに浮いているのを自覚しつつも「ここで帰ったら負けだ」と何に対してかわからない勝負に
己を奮い立たせ、じっと耐えて待つこと30分。ようやくチケットを購入。

しかし、勝負はまだ終わっていなかった。

場内に入り自分の席を見つけ、悠然と腰を下ろし開演を待っていると、目の前に小学生の群れが。
一瞬にして両サイドを小学生グループに挟まれてしまうという不覚。

「渡部お兄さん見えるかなぁ?」「目があったらどうしよー」「あ、誰かジュース買ってきて」

遠足のバスか。

そして、そのうちイッチョマエにお笑い論をブチはじめる始末。

「私のお笑い好きの友達ってエンタの神様嫌いなんだって。テロップが許せないとか言ってて。
でもさ、いつここ("いつもここから"という芸人の略です)とかさ、何言ってるかわかんないから
テロップがあった方がいいと思う。カツゼツの悪い芸人ってイライラするんだよね」

小学生に批評されるいつここさん。
あやうくグーで殴りそうになった瞬間、開演のブザーが。

しかし、アレだ。
「ココ笑うところですよ」ってところで客が必ず笑うのが凄いな。2000人がドワーて。
あと、塚地(ドランクドラゴンのふくよかな方)がキャーキャー言われてる図っていうのがこれまたシュール。
あのリアクションは本来、光GENJIとか西城秀樹のようなアイドルに対するものだろう。
「お笑い芸人」というフィルターを通すと、どんな不細工もカッコよく見えてしまうんだろうか。

不細工の最後の希望、それはお笑い芸人になることかもしれない。

そんなこんなの2時間、どーよのデニーロも見られて大満足。

どうでもいいですが、ロリコンのみなさんはスクールゾーンで登下校を狙う暇があったら
お笑いライブに行くべき。たった2000円で2時間も小学生に囲まれるという夢の空間。
私にはただの苦痛でしかありませんでしたがね。
子供たちを責めないで(c伊武雅刀 )
posted by おろちょん at 12:07| 東京 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年03月30日

出オチ芸人の生きる道

出オチ芸人。

キャラクター(見た目)のインパクトで笑わせる芸人のことである。
江頭2:50とか宅八郎とか。最近だとダンディ坂野もその部類。

そういえば、案の定消えましたね、ダンディ。
「つまらないのが面白い」を曲解していたダンディ。
"ヘタウマ"という言葉がありますが、ピカソだって写実的作品が
描けた上でのアレなんです。基礎があってこその変化球。
つまらないものはつまらない、に気が付かなかったのがダンディの敗因。

ところで最近、究極の出オチ芸人を発見しました。

安田大サーカス。

yasuda

人間として全てが有り得ない広瀬(左)。
ネタの最中に1.5リッターのペットボトルを一気飲みます。10秒で。
電撃ネットワークの再来か。

団長の安田(中央)。ラッキー池田似。

そして、コワモテの黒川(右)。
メンチ切りながらカメラに向かうが、突然顔の横に手を広げ
満面の笑みで「クロちゃんです!(はあと」のアニメ声。卑怯。

両脇の強烈なキャラクターに目を奪われているうちにネタを進行させる
もんだから、ネタの印象が薄い薄い。
ま、薄かろうが濃かろうがそのインパクトで吹っ飛んでしまうわけだが。

彼らのネタはひとつの舞台でいくつかの小ネタをやるオムニバス方式。
そのネタの合間のジングルのようなものがまた凄い。

広瀬 (太鼓を叩く真似をしながら笑顔MAXで)「ドン!ドン!ドン!」
安田 (ダブルピースをしながら カニのように)ベタベッタ
(横で色とりどりの紙ふぶきを撒く黒川)
広瀬 (引き続き)「ドドンガドン!」
安田 ベタベッタ (ダブルピースで)ベタで〜〜〜〜〜〜す 
(紙ふぶきを撒きまくり続ける黒川)
(ニッコニコの広瀬)

シュール。

そんな彼らに「アッコにおまかせ」の準レギュラーが任されそうに
なるというハプニング。結局、選考オーディション最終決戦で
5番6番(タイタン所属の漫才コンビ)に負けたわけだが、
万が一準レギュラーになったらどうするつもりだったんだろうか。

出オチ芸人にレギュラーは無理だろう。
イレギュラーだからこその出オチ芸人。

一度でおなかいっぱいにさせてしまう出オチ芸人は、露出するたびに
鮮度が落ちていくという宿命。キャラクターに頼った笑いの寿命は短い。
そんな彼らに残された道はただひとつ。
テレビ露出を控え、地方巡業をし、初見の客から笑いを取ることだろう。
出オチ芸人とは見世物小屋のフリークス的存在なのである。

小人プロレスや「びっくり人間大賞」が規制されてしまった現在、
安田大サーカスがテレビで果たす役割はとても大きい。

平成の見世物小屋 安田大サーカス。

放送禁止にならないことを祈るばかりである。
posted by おろちょん at 13:57| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(1) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年03月29日

外人タレント椅子取りゲーム

パックンが結婚したそうだ。
パックンの結婚自体には何の感慨もないのだが、パックン結婚のニュースが
Yahooトピックスを飾っているという事実に非常に驚いた。
NHKで英語番組を持ったり、剃刀のCMに出たりと、パックンが世の中に
浸透しつつあるのは薄々感付いてはいたが、ここまでとは。

芸能界における外人タレントの枠は一定数であると思う。
古くは遅刻の定番理由「ウィッキーさんに話し掛けられたので」でお馴染み、
ズームインのウィッキーさん。今考えるとただの筋肉バカだったケチャックこと
チャックウィルソン。ゾマホンの椅子を取り損ねたムルアカ。
そして、セインカミュの椅子を奪ったパックン。

ちなみに、私の中ではデーブスペクターは外人枠ではありません。
クイズ番組で難しい漢字を書き、司会者に「デーブさん凄いですね」と言われ
「ボク、漢字は読めるんですけど、空気読めないんですよね」と答えるような
人間は外人じゃないから。アタシ、認めない。

しかし、パックンマックンとしての成功をみることなく、相方だけが売れて
しまったマックンのことを考えると泣けてくるな。ドンドコ平畠と共に頑張れ。

ところで、次にこの椅子に座るのはジパング上陸作戦のチャドだと思う。
ぼんちおさむの4番弟子であるチャド。
コテコテの大阪弁を操るオーストラリア人。

期待してます。

posted by おろちょん at 17:35| 東京 曇り| Comment(1) | TrackBack(3) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年03月10日

パペットマペットはそろそろ怒るべきだと思う

最近、ゲーセンの景品でパペマペもどきのぬいぐるみを見掛けるので
「あれは芸人本人が認めているのか」と公式サイトで問い合わせたところ、
公式グッズではないとのこと。
ま、景品レベルならってことで見逃してるんだろうな、と思っていたら
凄いものを発見してしまいました。

いくらなんでもこれはマズいだろう。天下の産経グループさんよ。

papemape

しかし、よく読んでみるとどこにも「パペットマペット」の文字は見当たらない。
それで言い逃れるつもりなんだろうか。
「消防署の方から来ました」って消火器売りつける押し売りじゃないんだから。

これを「宣伝」と考えて放置しているのなら、それは戦略として正しいのかも
しれないが、パペットマペットは明らかに舐められ過ぎ。

そろそろ怒ってもいいと思う。

posted by おろちょん at 11:39| 東京 晴れ| Comment(3) | TrackBack(0) | お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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